カサンドラの嘆き

アスペ夫に殺すと言われて鬱一歩手前のカサンドラ妻のつぶやきです

夫の診断

夫は5年ほど前に発達障害であると診断された、当時私はそれ自体には驚きはなく、やっぱりという印象だった。
というのも共同生活を送る中で、そうじゃなかったらじゃあ一体何なのだ、というくらいには夫が異常に見えたのだ。
このようなザックリとした書き方でも、カサンドラ当事者にはきっと伝わると思う。
世の発達障害のパートナーによって精神的に追い詰められているカサンドラは、発達障害当事者を病院に連れていくことすら困難な状況の人もいるので、その点だけは夫を評価したい。
自分自身でも、言いようのない生きづらさを抱えていたのだろうなと思う。

しかし、今から考えるとこの診断を貰って良かったとは言えないかもしれない。
夫がこれを機に「障害者様」になってしまったからである。

「障害者だからできない」
「障害者なんだから仕方ないだろ」
「障害者を見捨てるのか?許さないからな」

何か問題が起きた時に夫が切り出す言葉の刃である。
もちろん私は障害者を差別したい訳でもないし、障害者の癖になどと思ったことは無い。
はっきりと言えるのは、努力せずに「障害者様」になってふんぞり返り開き直った人物をサポートする気は無い、この1点である。

今、配偶者の発達障害に苦しみ、受診を嫌がる当事者になんとか診断を……と思っている方がもし居たら、診断されたら「障害者様」になって努力することを放棄する例もあるよ、と、こんな場合もあったよと頭の隅に入れておくと気持ちが少しだけ楽になるのではないかな、と、思う。